義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1866-1870 目前に・・・

丹波古刹15ケ寺霊場 第11番 白像寺

 

<義母の短歌>#1866-1870

#1866    目前に山あり川あり花あれど声持たざれば満たさるるなし


#1867    笑い声不意に聴こえて振り向けば携帯電話に戯れる若者


#1868    白と黒はっきりさせねば進めざる性に疲れて深める孤独


#1869    つづら折りのカーブに入れば我が庭を走るに等しきハンドルさばき


#1870    爪を噛むくせ無意識に甦る落ち葉を潜る水のごと居て

 

<管理人のおまけ>

甦(よみがえ)る

潜(くぐ)る

 

<管理人のつぶやき>

■もしあした 死すとしたなら 誰と過ごす(本の帯から)