義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1836-1840 此れの世の・・・

丹波古刹15ケ寺霊場 第10番 白毫寺

 

<義母の短歌>#1836-1840

#1836    此れの世の何見て終わる春蘭か暗き木陰に蕾育くむ


#1837    跳ぶでないも少しとっくり貌見せよ鳥類図鑑無駄にさせるな


#1838    山鳩の真夜ひとしきり啼きたつを小鳩死なせし母かと思う


#1839    ふた部屋の掃除機かけ終え膝をつく此の衰えを子に見すまじく


#1840    汚るること先ずはなけれど男子用便器もたまに水流すなり

 

<管理人のおまけ>

春蘭(しゅんらん)・・野生のラン

見すまじく・・見せてはならない

 

<管理人のつぶやき>

■80の 壁を越えたら 100歳を(80歳の壁から)
■80の 壁を越えたら 幸せが(80歳の壁から)