義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1831-1835 侘しきは・・・

丹波古刹15ケ寺霊場 第10番 白毫寺

 

<義母の短歌>#1831-1835

#1831    侘しきは何ありとしもしおらしく泣きて縋りし記憶なきこと


#1832    役たたぬ教育勅語覚えいて辞典なくては漢字の書けず


#1833    格別に親しくもなき人の来て定年退職を繰り返し告ぐ


#1834    たかがズボンの裾上げなれど指抜きは昔乍らの役目を果たす


#1835    捨てられし空瓶のごとき表情のわれかと貌を再び洗う

 

<管理人のおまけ>

侘(わび)し

縋(すが)りし

乍(なが)ら

 

<管理人の>

■幸せは 楽しむ能力と 著者はいう(80歳の壁から)
「80歳の壁」の著者:精神科医師 和田秀樹