義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1735-1740 まとうもの・・・

 

 

昨日までに、義母の手作り短歌集(六)に蒐集された238首をカテゴリーに分類し掲載いたしました。

今日からは手作り短歌集(七)に蒐集されている短歌266首を順次掲載していきます。これらの短歌は、平成九年一月から三月の間(義母73歳)に詠んだものです。

引き続き、今後ともこのBlog(義母の短歌)のご愛読をお願いいたします。

 

<義母の短歌>#1735-1740

#1735    まとうものなべて脱ぎたる眞裸の夕陽みずからの茜に浮けり


#1736    夕陽いまもっとも美しく輝けり眼蓋閉じて沈むまで見ず


#1737    半熟の卵のような気だるさを吹きとばしたり冬の晴天


#1738    花苗が甘えた声を出しそうな久方ぶりの土との対面


#1739    花園に姫のあそべるような過去持たぬ三人子すこやかに中年


#1740    すこやかに今日を生き伸び思うなり一病持つ故心まろしと

 

<管理人のおまけ>

なべて・・すべて

眼蓋(まぶた)

まろし・・丸い

 

<管理人のつぶやき>

■これからの ルールは自分で 決めていく

(80歳の壁から)