義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1451-1455 今日生くる・・・

関西花の寺25ケ所 第20番 石光寺

 

<義母の短歌>

#1451    今日生くる甲斐のありともあらずとも血を濃ゆくせん鯖の味噌炊き


#1452    青葉闇落ち栗拾う指先に百足の祖のような虫這う


#1453    カーブひとつ過ぎゆく度に里住みの殻脱ぎ捨てて身心軽し


#1454    コスモスが疲れましたと傾きつ遅れ花ひとつ小さく咲かす


#1455    ゆく雲を目で追いかけてみじろがぬ余り愉しき貌にはあらず

 

<管理人のおまけ>

青葉闇(あおばやみ)・・青葉がうっそうと茂り昼でも暗いこと

這(は)う

 

<管理人のつぶやき>

■この暑さ あともう少し明日立秋