#1131-1140 振り向けば・・・
<義母の短歌>#1131-1140
振り向けば野面のはてのひとつ星水痩せし川に闇を降らせる
奔放に半日すごし戻り来て常なるひとりの夕餉も良けれ
新生姜素直にしそに染まりゆくもはや何にも染まるなきわれ
求め来し木魚叩きて死者を呼ぶわが手を合わす唯一の仏
予定になき按摩機求めし空財布バッグに収めて悔いは残さじ
鴉にも憂さのあるにかげんなりとひと声ふた声錆トタンの上
タンポポの絮毛がふわふわ跳ぶように出で来し街も所詮止まり木
蕗をたき山椒煮つめるわが厨日々是精進料理の匂い
草引きたきお指と戻りたき足を納得させる時雨来たれり
庭持ちし息子は俄に興味持ちわが花畑の見直されたり
<管理人のおまけ>
絮毛(わたげ))
お指・・指(ゆび)
俄(にわ)か
<管理人のつぶやき>
■草刈機 我が家で一番の働き者