#1061-1070 世に起たむ・・・
<義母の短歌>#1061-1070
世に起たむ鎧を脱げば飄々と吹かるる落ち葉の軽さにいたり
クロッカスの花閉ずる夕静かなる充足はあり泥の手洗う
ひとり住むくらしのリズム身に沁みていつか木乃伊になるやも知れぬ
三っの鍵それぞれ異なる音を持ちわが守られつ将縛られつ
手拭いをバシッとさばき首に巻く男に亡夫の後ろ姿みたり
とろとろと眠りに落ちし数分にサスペンスドラマの二人死にいき
引き延ばす会話の限り「おやすみ」と受話器を置けば俄かにさぶし
木蓮の花の盛りに逝きたしと寒中空指すつぼみに思う
葉の揺れて一心不乱に啄める一樹の傍辺足しのばせる
とみこうみ彩を合わせる彼岸供華生きとし生くる侘しさも挿す
<管理人のおまけ>
起(た)たむ
鎧(よろい)
飄々(ひょうひょう)と
木乃伊(ミイラ)
将(はた?)
俄(にわ)かに
啄(ついば)める
一樹(いちじゅ)
傍辺(ぼうへん)
とみこうみ・・あっち見たりこっち見たり
<管理人のつぶやき>
■トラクター 今年も田植は 20日