義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#961-970 漬物樽・・・

関西花の寺25ケ所 第9番 鶴林寺ご朱印

 

<今日からの写真>

平成16年6月に訪れた、関西花の寺25ケ所  第9番 鶴林寺の写真を掲載いたします。公式ホームページは下記を参照ください。

www.kakurinji.or.jp

<義母の短歌>#961-970

漬物樽無為に積まれて幾とせか古りゆくものは汝れのみならず


府道逸れ余剰のごとき峽路来て胸はり言わん此処が吾が里


とめどなき追想にいて旅立てば真先に母を探さむと思う


唐辛子の葉裏に金の卵産みし虫はいづべにゆきて果てしか


鈎吊りの鮭の目玉の濁りつつ買われゆきたり一尾丸ごと


市場には受け入れられぬ疵りんご辻に売りいる鉢巻き男


偉大なる芸人「横山やすし」の葬襤褄の終の華盛んなり


「村おこし」意気まく声も聴かずなり柱と頼む人等も老いぬ


ハンドルを握れば確かに若がえるまだ大丈夫後十年は


視ゆるもの向こう山のみ目を凝らせば裸木ほんのり紅さし初むる

 

<管理人のおまけ>

古(ふ)り・・古くなる

逸(そ)れ

いづべに・・何処に

鈎(かぎ、はり)

疵(きず)

襤褄(ぼろ)

初(そ)むる・・~し始める

 

<管理人のつぶやき>

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