#951-960 被保護者と・・・
<義母の短歌>#951-960
被保護者とならぬ終焉迎えたき願望はあり結果は知らず
積み上げし苦労の実り見ぬ人に生きて泪をこぼし参らす
噛み合わぬ話題はぽんと抜くビールの泡に紛らす術も知るなり
足裏の交互に地を踏むと言う単純にして尊き動作
技術なき母の干したる塩鰯その味もてるを売る店はなし
じぐざぐに落ちゆく眠りつけ置きしテレビドラマの終末知らず
み祖等の必死に守りし土の価値つばめ来たらぬ古巣のような
在りし日の母にかけざりし愛隣の言葉愚かに呟きいたり
艶も香もなき冬の空日輪の在処もみせず昏れはじめたり
いずくにか釘打つ音ののどかなり今日日曜日の光り燦々
<管理人のおまけ>
塩鰯(しおいわし)
み祖(おや)・・親や先祖
呟(つぶや)き
輪(にちりん)・・太陽
<管理人のつぶやき>
■鳥歌い 花も満開 花粉も飛ぶ