#931-940 身に重き・・・
<義母の短歌>931-940
身に重き来しの歳月心処に氷室抱くも峡捨てがたし
寝て起きていずれひとりの心の臟胃の腑を促し厨に立たしむ
幽明の境をながく彷徨える老い否看取りの友に泪す
改めて花よもみじと騒ぐなしありのままなる生きの循環
眠りきらぬ脳がなかに降るみぞれ死者の先達谷径いゆく
手強くて尤も脆き自らを標的となし生きんか残り世
ひめやかな祷りのごとき黄昏の天の沈黙われの沈黙
元総理の尤もきびしき貌をみき眉毛の奥の無念のまなこ
見送るに慣れてしまらく立つ傘の露打ち払う夕暮れの寂
聴くとして何も聞こえずみえもせぬうつつにぞ鳴れ冬のいかずち
<管理人のおまけ>
彷徨(さまよ)える
いゆく・・いく
尤も(もっと)も
祷(いの)り
しまらく・・しばらく
いかずち・・雷
<管理人のつぶやき>
■今日も晴れ 水待ち顔の 田んぼかな
<今日のウオーク>由良川上原橋(車両通行止め)ー上林川五郎橋ー由良川山家大橋
間周遊 6.2km