義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#931-940 身に重き・・・

関西花の寺25ケ所 第8番 應聖寺  サツキを花衣とした涅槃仏像

 

<義母の短歌>931-940

身に重き来しの歳月心処に氷室抱くも峡捨てがたし


寝て起きていずれひとりの心の臟胃の腑を促し厨に立たしむ


幽明の境をながく彷徨える老い否看取りの友に泪す


改めて花よもみじと騒ぐなしありのままなる生きの循環


眠りきらぬ脳がなかに降るみぞれ死者の先達谷径いゆく


手強くて尤も脆き自らを標的となし生きんか残り世


ひめやかな祷りのごとき黄昏の天の沈黙われの沈黙


元総理の尤もきびしき貌をみき眉毛の奥の無念のまなこ


見送るに慣れてしまらく立つ傘の露打ち払う夕暮れの寂


聴くとして何も聞こえずみえもせぬうつつにぞ鳴れ冬のいかずち

 

<管理人のおまけ>

彷徨(さまよ)える

いゆく・・いく

尤も(もっと)も

祷(いの)り

しまらく・・しばらく

いかずち・・雷

 

<管理人のつぶやき>

■今日も晴れ 水待ち顔の 田んぼかな

 

<今日のウオーク>由良川上原橋(車両通行止め)ー上林川五郎橋ー由良川山家大橋

間周遊 6.2km

 

上原橋

上原橋から下流を望む 先方に山家大橋

上原橋から上流を望む

高台から上原橋下流を望む

山家城址

五郎橋(上林川)

五郎橋から下流を望む

五郎橋から上流を望む  先方に京都縦貫自動車道

山家大橋

山家大橋から上流を望む 遠方に上原橋

山家大橋から下流を望む