2022-04-19 #921-930 哀れとも 関西花の寺25ケ所 第8番 應聖寺 サツキを花衣とした涅槃仏像 <義母の短歌>921-930 哀れともたくましきとも生ごみの袋ひきずる夜の気配の わがたつる音にはあらぬ厨事一泊の娘ねぎきざみいる 拾い来し蝉殻ひとつ机の上に滅びしものも影を持つなり 残りものようやくつきて新しき飯たく匂いに厨明るむ てのひらの温みに指を庇いつつもどる野径にたつ群雀 曖昧な会話は要らぬ脳天をぐさり貫く歌評の欲しき そこばくの塩気に足りて白飯の今も昔も変わるなし味覚 奇妙なる安らぎもあり籠り居を人並みとなし雪降りつづく 身の枷のなべて解かれし老坂のかそけかる華歌とう魔もの 灰色の雲たたまれて降る光り雪に燦たり朗らなる昼 <管理人のおまけ> 蝉殻(セミがら) 庇(かば)い 群雀(むらすずめ) 枷(かせ) なべて・・すべて 燦(さん)たり・・かがやく <管理人のつぶやき> ■火曜日の 吟の教室 終わりけり 我が週末は 火曜日なり