義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

【義母の短歌】Blog開設 ご挨拶

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令和3年12月5日、義母(家内の母)が98歳で永眠しました。

 

義母は平成4年から短歌を作り始め、綾部市の『礁 短歌会』へ入会、平成9年には馬場あき子氏主宰の『花林の会』に入会し、毎日、三十一文字の歌つくりに励んできました。

 

写真は義母が私たちに残してくれた手製の歌集の一部です。

 

惜しむらくは、我々には歌心がないばかりに、せっかくの歌もよき理解者となりえていなかった事を残念に思っています。

願わくば、世の歌心のある人達の目に留まり、読んでいただければ幸いであると思い、このBlogで公開することとしました。

 

この歌集に掲載しているもの以外にも多くの短歌を残しているため、少しづつこのBlogで公開していきたいと思います。

 

私(本Blog管理者)については、右上のプロフィールをご笑覧ください。

コメントやいいねをいただけると嬉しいです。

 

 

<入賞した作品から>

四分の三の人生超え来たり明日食ぶる一合をきしきしと砥ぐ

(平成五年度第7回中丹文化芸術祭 京都府知事賞)

 

物体のごとく伸びいる脚四本工夫は昼を深く眠れり

(平成六年度第8回中丹文化芸術祭 京都府知事賞)

 

働けと親のさずけし手のひらの熱きに今日もにぎる鍬の柄

(平成十二年度第11回綾部短歌大会 綾部市長賞)

 

橋ひとつ渡れば海の匂いして海ねこ白き腹ひるがえす
(平成15年度上田三四二賞)

 

耕運機の爪を知らざる痩せ畑わが打つ鍬に膨らみ光る
(平成十六年度第16回綾部短歌大会 文化協会長賞)

 

子育てに髪乱れても行儀には厳しかりしよ夢に笑む妣
京都新聞社賞)