義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1906-1910  幾とせを・・・

丹波古刹15ケ寺霊場 第13番 長安

 

<義母の短歌>#1906-1910

#1906    幾とせを変わり映えせぬ庭に遣る視線の遊び長くは続かず


#1907    物好きに橙の実をなめてみてその酢っぱさに刺されたり舌


#1908    花桃の枝嫋やかにしだれ伸び稚苗くれにし婆様逝けり


#1909    冷蔵庫のドア開けるごと入りゆく四季の移ろい消えしスーパー


#1910    電線に鴉の止まらぬ戻り寒咲き初めし梅蕾閉ざしぬ

 

<管理人のおまけ>

遣(や)る

橙(だいだい

嫋(たお)やか

逝(い)けり・・亡くなる

 

<管理人のつぶやき>

■5回目の コロナワクチン 打ちました