義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#791-800 行き止まりの・・・

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関西花の寺25ケ所 第7番 如意寺

 

<義母の短歌>#791-800

行き止まりの聚落昼を眠るがの空気ゆさぶる乳牛の声


木瓜の棘指にするどし大切な人病み給う痛みを刳る


乾電池変えれば活きいき刻きざむ時計のようにはゆかぬ吾が脚


熱湯に蒟蒻ふるわせ牛蒡そぐ戻る誰かのあるがに夕方


ほのぼのと心ほどけてゆくような会話売る舗オープンせぬか


白き猿吾に抱かるる夢をみきいとしむものを持たずひさしき


家事うとくなりつつおんなデトルトの味にも馴染めず糠床混ぜる


オウムの記事大きく載れる朝刊を焚きつけとなし芥を燃せり


雨溜める空うつうつと藪陰に小さき棟の上る槌音


律儀なる季節の流れに操られロボットのごと女茶を摘む

 

<管理人のおまけ>

木瓜(ぼけ)

刳(えぐ)る

蒟蒻(コンニャク)

牛蒡(ごぼう

舗(ほ)・・店

糠床(ぬかどこ)

 

<管理人のゆぶやき>

■トラクター 今年の米は この田一枚

■トラクター ふと見上げれば 桜満開

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