2022-04-01 741-750 焼石にも・・・ 関西花の寺25ケ所 第6番 隆国寺 <義母の短歌> 焼石にも水沁むときのあらんかと衰へ知らぬ雑草に挑む 水槽に額押しつける髭男魚の頬桁が笑ったような 六月の厨明るしほつねんと乾きがちなる俎の影 湯上がりのビールに重き瞼閉ず晒す胸処に出ずる泪は なぐさめて欲しなど露も思わざり爪に染む泥無心に洗う こころ処を探り給うな澱みなく澄むなど吾れも夢思わなくて 脱穀機打ち捨てられて幾とせか浮世の風の大方を知る 昼暗き藪に真竹の折れる音陰に籠りて他界のごとし 青空のいずくか裂けて降り出ずる雨詫ぶるがに土に滲みゆく 猫飼わぬ吾が床下に恋猫の憚からぬ声恐れいります <管理人のおまけ> 沁(し)む 頬桁(ほおげた)・・口 ほつねんと・・ぽつねんと? 胸処(むなど) 大方(おおかた)・・ほとんど 詫(わ)ぶる・・寂しく思う 憚(はば)からぬ <管理人のつぶやき> ■ウクライナ 明日は日本とならないか そんな保証がどこにあるのか