2022-04-02 751-760 老鴬と・・・ 関西花の寺25ケ所 第6番 隆国寺 <義母の短歌>#751-760 老鴬と呼ばせてなおも澄む声の斉藤史女史然り澄むならん 「死んだなら俺は泣くぞ」とエンジンの音に紛れる息子の言葉 仏との絆次第にふんわりと飛行機雲の末尾に似たり なりゆきのままに育ちし子に守られて母と言う名の濁るともなし なにがなし吊るす浴衣の幾夜経つ着ることもなし丸寝のひとり 扇風機の風生温き十三時地獄の鬼も汗拭うべし 静けさの昼を変わらず黒き猫道を嗅ぎかぎ声なくゆけり 閑人と言われても良し此の橋にものや思えと風に吹かるる 沢蟹の屍乾ける墓碑の前此処に果てるべく来たりしは何 栗拾う耳に記憶の甦る脱穀の音盛んなる昼 <管理人のおまけ> 老鴬(ろうおう) 斉藤史(さいとうふみ)・・明治ー昭和の歌人 丸寝(まるね、まろね)・・着物を着たまま寝ること <管理人のつぶやき> ■3年後 大阪万博 行きたいな