2022-03-22 #631-640 開店を待つ・・・ 関西花の寺25ケ所 第5番 高照寺 <義母の短歌>#631-640 開店を待つ駐車場広々と水蜘蛛の遊ぶにわたずみを持つ 吹く風のうねりに生るる彩山の折り伏し川を越えて迫り来 売り出しに満車となりいる駐車場ここには枯れ野の匂いがしない うるおえる花も実もなき家裏にも季はあるなり落ち葉掃き寄せる じんわりと山肌滲む地下水を土の泪と寒に視つむる 商人の世辞をまともに聞く程若くはあらず雨宿りの舗 ピエロ役こなしてわれの人前にほがらほがらとやがて寂しく たくましき男等画面を闊歩する刑事ドラマのひとりを視つむ みどり児は母の腕にビードロの柔き唇溶けて眠れる 矢はすでに弦を離れて的遙か浜田歌集を声上げて読む <管理人のおまけ> 水蜘蛛(みずぐも)・・水の上を歩く蜘蛛 にわたずみ・・地上にたまり流れる水 生(うま)るる 舗(ほ)・・店 闊歩(かっぽ)ビードロ・・ガラス(ポルトガル語) <管理人のつぶやき> ■川柳を 作る教科書買ってみる