義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2379-2385 関取の・・・

 

             手作り短歌集(九)

 

昨日までに、義母の手作り短歌集(八)に蒐集された378首を掲載いたしました。
今日からは手作り短歌集(九)に蒐集されている短歌228首を順次掲載していきます。

引き続き、今後ともこのBlog(義母の短歌)のご愛読をお願いいたします。

 


<義母の短歌>#2379-2385

#2379    関取のまく塩程の初雪を首はすくめつ目は喜べり


#2380    ダンプの泥洗うが仕事の髭男昼食以外にホース離さず

 

#2381    歳晩の突貫工事に身を濡らす男の世界慎みてみる


#2382    子の眠り覚まさぬように鉦を打つ茶湯の奥の間冷え極まれり


#2383    暁闇の空にきらめく星に対き双手合わせるわが誕生日


#2384    風吹けば回る外なきもぐらおどし淡雪舞う田に虚しき音立つ


#2385    歌詠みに孤独の悲哀はエネルギー人伝てに聞くあき子師の声

 

<管理人のおまけ>

歳晩(さいばん)・・歳のくれ
茶湯(さとう)・・仏壇に供える湯茶
暁闇(ぎょうあん)・・日の出前の闇

 

<365人の生き方>

■現場では 「なぜ?」を5回 繰り返す
(張 富士夫   トヨタ自動車相談役)