義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2356-2360  轢死せる・・・

福知山市三和町菟原中 金昌山龍源寺(曹洞宗)

 

<義母の短歌>#2356-2360

#2356    轢死せる蛇を包みて道脇に寄せいる人の祈りのまなこ


#2357    揺れたわむ竹に混じりてそびえ立つ一本杉の孤独を愛す


#2358    疎開の子呼び戻すごと荒れ畑耕し植えゆく秋の草花


#2359    細りゆく血脈に似るわが里の道拡ぐると立つ測量器


#2360    いさかいの冷たき毒持つ歌好む心の洞に啼く不如帰

 

 

<管理人のおまけ>

轢死(れきし)

血脈(けちみゃく、けつみゃく)・・血管、血統

洞(ほら)

 

 

<管理人のつぶやき>

■春が来た 桜に続いて 山つつじ