義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2351-2355 太陽の・・・

福知山市三和町菟原中 金昌山龍源寺(曹洞宗)

 

<義母の短歌>#2351-2355

#2351    太陽の分身おのおの窓に受け湧き出るごとき対向車の列


#2352    温感なき鈍光ともるトンネルの長きを走る背寒かりき


#2353    くちなわに今ある喜びあるらしき背筋躍らせ草むらに消ゆ


#2354    張り終えし巣より逆さに天覗く蜘蛛のみている見えない明日


#2355    ほととぎす啼く野にくぐまり草を引く敗者でもなく勝者でもなく

 

<管理人のおまけ>

くちなわ・・へび

くぐまり・・かがまり

 

<管理人のつぶやき>

■花冷えに 3分咲きかな 桜咲く