義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2181-2185 咥え来し・・・

福知山市三和町岼 光照山常楽寺(曹洞宗)

 

<義母の短歌>#2181-2185

#2181    咥え来し柿の実転かし胸を張る鴉よ汝れもひとりぽっちか


#2182    みみずかと一瞬思いし蛇の子の消えし草むら温とくあれな


#2183    引力に逆らいガラス戸這い登る雨蛙の指生きものの指


#2184    抗がわず慣らさるるなく生き延びしわが根性をわれはいとしむ


#2185    紅葉の山ふくらみて輝けり何もて飾らんわれの終焉

 

<管理人のおまけ>

咥(くわ)え

汝(な)れ・・なんじ

温(ぬく)とく・・あったかく

抗(あら)がわず

 

<365人の生き方>

■積み重ね 積み重ねても またつみかさね
(内藤多四郎 日本建築積算協会元副会長 東京タワーを設計した父の生き方)