義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1986-1990 みっしりと・・・

福知山市三和町芦渕 王歳神社(2016年正月)

 

<義母の短歌>

#1986    みっしりと闇を抱ける藪椿弾き出すごと花首落とす


#1987    半日の畑仕事に満たされし心に疲れし脚がもの言う


#1988    訃報欄真先に目をやる年令のあな痛ましや五十代あり


#1989    思い出の中に絹着て眠りいる人には価値なきひとつ事あり


#1990    此の家に戻る他なし冷えし身は真先に薬湯沸かさむとする

 

<管理人のおまけ>

藪椿(やぶつばき)

 

<365人の生き方から>

点字から 文字の獲得 光さす
(藤野高明 元大阪市立盲学校教諭)