義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1991-1995 悲しみに・・・

福知山市三和町芦渕 王歳神社

 

<義母の短歌>#1991-1995

#1991    悲しみに忘却の帽被せしは歌知り初めし平成四年


#1992    起き出でて真夜に水呑む音立てるさびしきものか咎めるものなし


#1993    晴天が三日続けばうかうかと全たき春の中に遊べる


#1994    二度芋は向かいの山の雪見て植えよ亡母の声もはるかな風塵


#1995    枝打ちし幹のごとくに生きたかり避けうるかぎりの雑事を削ぎて

 

<管理人のおまけ>

被(かぶ)せし
咎(とが)める
全(まっ)たき・・完全な
二度芋(にどいも)・・じゃがいも

 

<365人の生き方>

■人間は 信念により 若くあり 疑惑と共に 老いていくのだ
(小山五郎 三井銀行相談役 ウルマンの詩「青春」から)