義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1971-1975 母此処に・・・

福知山市三和町芦渕 霧窓山廣雲寺

 

<義母の短歌>#1971-1975

#1971    母此処に痩せることなく冬越すと吹く風ならぬ電話で子等に


#1972    植え替えて忘るるわれの目に見えて伸びいる水仙春の驚き


#1973    梢隠すひと葉も持たぬ裸木の泰然自若ゆらぐともせず


#1974    長月に見落としいたる野仏が岸の窪みにひっそり在す


#1975    時折に空耳ならぬ耳鳴りの何伝えんと突き抜けゆくか

 

<管理人のおまけ>

梢(こずえ)

泰然自若(たいぜんじじゃく)・・落ち着いた様子

 

<365人の生き方>

■材料は 命ですから 寝かします ブランディや ウイスキーの様に
(矢入一男 ヤイリギター社長)