義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1976-1980 激しさを・・・

福知山市三和町芦渕 霧窓山廣雲寺

 

<義母の短歌>#1976-1980 

#1976    激しさを隠さんとして色も香も失せたる語彙の木乃伊に付き合う


#1977    華写すことなき姿見凝然と冷やけき部屋の一角に光る


#1978    コーヒーはブッラクが好きトーストには少し焦げ目を七十三歳


#1979    ケーキ皿取り上げるなと手に囲う老い人あわれ甘味制限


#1980    彩保つ弥生の枝の残り柚子口惜しかるべし徒に朽ちるは

 

<管理人のおまけ>

語彙(ごい)

凝然(ぎょうぜん)と・・じっとして動かない

弥生(やよい)・・旧暦の3月

徒(あだ)に・・おろそかに

 

<365人の生き方から>

■リーダーが 諦めたとき 組織壊れる
八甲田山の明暗  山下康弘 セミナー青森社長)