#371-380 自己意識・・・
<義母の短歌>#371-380
自己意識告げるか枝に鴉啼き人その声を読むときもあり
繁殖のはげしき故に黄金笹火鉢の中にひしめきて生う
いずこさす確かな当ても持たず出て友が家に見る夕茜空
豪邸もひとりの軒もへだてなく染めて茜はゆるゆる消ゆる
耳遠き夫故大きく鐘鳴らし外出告げて後髪曳かれ
川霧のたちまち視野けぶらせて我が佇つ地の揺らぐ錯覚
渋柿を頬張るような顔をしてひとつの思い胸に収める
燃える夏水なき石に苔とあり今青あをと軒しのぶ生う
庭石の苔むしりいし庭師の掌ふと残し置く軒しのぶの緑
庭石のかげに千両万両の鳥の胃満たす季までを赤く
<管理人のつぶやき>
黄金笹(おうごんざさ)・・黄金色の葉を持つ笹
軒しのぶ(軒忍)・・シダ植物
<管理人の今日>
■新PC 設定終わりて使用感Good