義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1-6 白鷺の群れて・・・

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手製の松本みさ枝短歌集(一)に記載の短歌から順次公開いたします。

 

白鷺の群れて舞い立つ秋の空友禅模様の絵を曳く如し

会話なき一日終わりて消す灯り闇に重たき秋の雨音

 

国道に小さき命果つるありハンドル切りて回り道する

 

後継者なく売りし田の代坪千余円今日受けしなりみ祖に詫びる

 

くる日くる日を花の畑に蝶といて跳ぶこともなく草に膝つく

 

線香の薫りかそかに残れるを孫には告げずお下がりを喰む

 

<管理者のつぶやき>

義母は草木や花をいっぱい育てていたナー。