義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2566-2570 白絹を・・・

福知山市田野 楽永山官福寺(真言宗)

 

<義母の短歌>#2566-2570

#2566    白絹を纏える三日月棘のなき光を注ぐ地の万象に


#2567    手弱女の後れ毛ほどの春風に命濃くする木瓜のくれない


#2568    姑言いし「親はへちまのだんぶくれ」良く解らねど解る気もする


#2569    まつぶさにわれのひと世を知る山の声なき声を時に怖るる


#2570    労惜しむ男と疎みし日もありき癌に侵されいるとは知らず

 

<管理人のおまけ>

纏(まと)える

手弱女(たおやめ)・・優美な女

木瓜(ぼけ)

まつぶさ・・整っている様子

疎(うと)み

 

<365人の生き方>

IBMの 社訓は一字 シンク(think)

(素野福次郎 東京電気化学工業社長)