義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2536-2540 心から・・・

福知山市大内 遊源山洞楽寺(曹洞宗)

 

<義母の短歌>#2536-2540

#2536    心から夫婦になれた十年目古き日記のわが文字の跡


#2537    恙なく羽化遂げしかと確かめる草間に転がる抜殻の背な


#2538    心地良き夢の切れはし手に掬う水にかも似て失せゆくばかり


#2539    「お母ちゃん唯我独尊みたいやな」息子の声に操る広辞苑


#2540    聴き馴れしわが気に留めぬ夜狐の声に怯える街の孫達

 

 

<管理人のおまけ>

恙(つつが)なく

 

<365人の生き方>

■言葉を 生み出すことは 苦しいことなの

(沢 知恵 歌手   塔 和子さんの言葉)