義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2451-2455 ハイヒールの・・・

福知山市萩原 八幡宮

 

<義母の短歌>#2451-2455

#2451    ハイヒールの音軽やかに階登る若き傲りの脚美しき


#2452    人ならば口惜しかるべし捥がれずに草に己が身葬る柚子の実


#2453    京都府北部春立つ今朝の名残り雪文字なき文を芝生にひろげる


#2454    梅一輪早飛脚のごと下枝に春を告げいる節分の昼


#2455    歳月の流れいつしか立ち向う側よりわれを傍観者となす

 

<管理人のおまけ>

傲(おご)り

捥(も)がれず、葬(ほうむ)る

 

<365人の生き方>

■見えざれば 母上の顔 なぜてみぬ 頬やわらかに 笑みていませる 

(上月照宗 永平寺監院  お母さん、ぼくは家に帰ってきたんか)