義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2411-2415 犬猫の・・・

福知山市三和町大身 北蔵山長福寺(曹洞宗)

 

<義母の短歌>#2411-2415

#2411    犬猫の苦手なわれの前に来てぺったり座る犬何思う


#2412    作らざる玉ねぎ馬鈴薯土間に満ち鄙の人情厚く匂えり


#2413    乗客なき無人の駅に停車する二輛電車の影のどかなり


#2414    萱を堀り笹の根を抜き拡きたる三百坪はわが良き伴侶


#2415    空洞を等間隔に抱く竹の直ぐなる痩身伸びきりて冬

 

<管理人のおまけ>

鄙(ひな)・・ひなびた

萱(かや)

 

<365人の生き方>

■一大事 それは今日 唯今なり 己のごとく 人を愛せよ
(久松シソノ  永井 隆記念国際被爆者医療センター名誉センター長)