義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2236-2240 丹念に・・・

福知山市三和町上川合 稲葉神社



<義母の短歌>#2236-2240

#2236    丹念に笹の根を掘り千草抜くその時それは私のすべて


#2237    かたくなに独りを通す田舎家に姥捨て山の秋の風たつ


#2238    礼服をまとえるごとく乱れざる蝉のむくろを裏がえしてみる


#2239    天粕を抱えて動かぬスーイッチョその皿二日洗えずにいる


#2240    目の捕え手の届かざる零余子づるぷらりぷらぷら実を泳がせる

 

<管理人のおまけ>

千草(ちぐさ)・・いろいろな草

スーイッチョ・・ウマオイ(虫)の俗称

零余子(むかご)・・植物の実

 

<365人の生き方>

■人はなぜ 子を育てるのか 先祖の 一人が欠けても 自分がいない 
(田下昌明 医療法人歓生会病院会長)