義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2231-2235 芥子坊主・・・

福知山市三和町上川合 稲葉神社

 

<義母の短歌>#2231-2235

#2231    芥子坊主河童の頭に似たる実がぷるんと揺れて種こぼしけり


#2232    ゆく雲に溜息ひとつあずけ置き羽の破れし蝶を見守る


#2233    抱き上げる手にひしひしと血の温みひ孫に聞かせるわが子守唄


#2234    来年は花になれよと蜩の亡骸花の鉢に埋める


#2235    雷神と雨の女神の道行のごとき夕立庭濡らしけり

 

<管理人のおまけ>

芥子坊主(けしぼうず)・・ケシの実

蜩(ひぐらし

亡骸(なきがら)

道行(みちゆき)・・旅をすること

 

<管理人のつぶやき>

■ひな祭り 50年前の人形の 写真を娘が 送ってくれた