義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2161-2165  横に這う・・・

福知山市三和町下川合 宇麻谷神社

 

<義母の短歌>#2161-2165

#2161    横に這う白煙しろ熊はた馬にそぞろ麒麟となりて昇れり


#2162    青年期にいまし移らん子鴉のすんなり伸びしぬばたまの羽


#2163    大空の汗かと手に受く天泣の土まで届かぬ程の湿りを


#2164    媼われを「みいちゃん」と呼ぶ七歳のまなこに映るわれは何者


#2165    盆明けのがらんと広き土間隅に発火しそうな消化器とわれ

 

<管理人のおまけ>

ぬばたま・・黒い物にかかる枕詞

天泣(てんりゅう)・・晴れていて雨が降る(きつねの嫁入り)

 

<365人の生き方>

■困難に 直面した時 優しい言葉 かけても人は 育ちません
(原田隆史 原田教育研究所社長  私を目覚めさせた母の一喝)