義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1441-1445  脚四本・・・

関西花の寺25ケ所 第20番 石光寺

 

<義母の短歌>

#1441    脚四本踏ん張る椅子に身をあづけ死も又ひとつのロマンと思う


#1442    コスモスの乱れ傾く茎分けてぬっと貌出すだーれも居らぬ


#1443    昔より変わらぬ草の名を知らず虫の音さらに聞きわけられず


#1444    滔滔とひとりの落とし湯幻の五右衛門風呂のげす板が哭く


#1445    良きことの重なり来る日よ生きている証の断片膨らみ過ぎぬか

 

<管理人のおまけ>

滔滔(とうとう)と

哭(な)く

 

<管理人のつぶやき>

■この暑さ 喜んでいるは稲穂だけ