#91-100 別れ告げ・・・
別れ告げドア閉まる音背に聞く裾這い上がる安堵と孤独
叩きたる蚊のむくろ見る掌に羽根も手足も数足りてあり
生き来しの異なり言いて棚下に級友と喰む白桃は甘し
昭和初期小娘の日当十八銭米一升は購えざりし
神経の乱れて触れる心地せり膝の痛みは不意に身を攻む
当てもなく車駆る時孤を描く鳶も一羽なりいずこを目指すや
夢を見る跳ぶ夢旅に駆ける夢皆夢の夢今日も草取る
孤を描く鳶急降下またたきの刹那に何を攫いゆきしか
宮詣り吾が名小さく祝いきぬ仲人なして幼見ぬ亡夫
新しき話題の如く語り出す空で覚える老いの繰り言
<管理人のつぶやき>
喰む(くらむ?)、鳶(とんび)
攫い(さらい)
宮詣り(みやまいり)
<今日のウオーキング>
福知山市堀地区周辺・・・5.4km 8,096歩