義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#91-100 別れ告げ・・・

f:id:okamura920:20220121132423j:plain

関西花の寺25ケ所 第1番 観音寺(公式HPはこちら


別れ告げドア閉まる音背に聞く裾這い上がる安堵と孤独


叩きたる蚊のむくろ見る掌に羽根も手足も数足りてあり


生き来しの異なり言いて棚下に級友と喰む白桃は甘し


昭和初期小娘の日当十八銭米一升は購えざりし


神経の乱れて触れる心地せり膝の痛みは不意に身を攻む


当てもなく車駆る時孤を描く鳶も一羽なりいずこを目指すや


夢を見る跳ぶ夢旅に駆ける夢皆夢の夢今日も草取る


孤を描く鳶急降下またたきの刹那に何を攫いゆきしか


宮詣り吾が名小さく祝いきぬ仲人なして幼見ぬ亡夫


新しき話題の如く語り出す空で覚える老いの繰り言

<管理人のつぶやき>

喰む(くらむ?)、鳶(とんび)

攫い(さらい)

宮詣り(みやまいり)



<今日のウオーキング

福知山市堀地区周辺・・・5.4km  8,096歩

f:id:okamura920:20220128140338j:plain

一宮(いっきゅう)神社