義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#31-36 散弾の・・・

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関西花の寺25ケ所 第1番 観音寺(公式HPはこちら

 

散弾のふりそそぐ如はじけ飛び雹音立てて地上をまろぶ

 

鉄塔から鉄塔へ張る線上を猿と紛らう工夫下れり

 

洗い髪梳きにつつ聴く落とし湯の乱れの調べ闇に吸わるる

 

初夏の陽は白く乾きて屋根に照る麦藁帽子の影も濃き今日

 

酔えるがに闇にうごめくネオンの灯塵も芥もこめてきらめく

 

初夏の陽にゆたに実れる小麦の穂見渡すかぎりを一彩に染める

 

 

<管理人のつぶやき>

雹(ひょう)、梳きにつつ(すきにつつ)

鉄塔から鉄塔へ・・・家から見える超々高圧送電線鉄塔の工事時の様子