義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1816-1820 四面楚歌・・・

丹波古刹15ケ寺霊場 第10番 白毫寺 ご朱印と案内

 

<義母の短歌>#1816-1820

#1816    四面楚歌戯れ言歌を書き並べやや救われて灯消すなり


#1817    み仏も飽き給うべし水仙の他に花なき冬の花


#1818    わが脚に合わせくれたる夫との旅ゆ気楽さに替わるものなし


#1819    薬湯の効き目か骨の鳴る音を近頃聴かぬ一縷の望み


#1820    囚人にあらねどみずから鍵解かず皿に錆噴くりんごの歯型

 

<管理人のおまけ>

戯(ざ)れ言

一縷(いちる)・・かすかな

噴(ふ)く

 

<管理人のつぶやき>

■人間は 介護を受けて 大きくなり 介護を受けて 亡くなっていく

(80歳の壁から)