義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1286-1290 異界への・・・

関西花の寺25ケ所 第17番 般若寺

 

<義母の短歌>

#1286    異界へのポストが欲しいかたくなに言葉とせざりし愛告ぐるべく


#1287    老いと言う文字がどうにも気に入らぬ銀髪のような言葉生れぬか


#1288    かなしみは日陰のどくだみ削るとき忍び寄るなり暗く冷たく


#1289    此の家の最後の戸主となる気配どっしり腰据え悔いなく生きん


#1290    入道雲いかつく湧く昼引き抜かれもう伸びられぬ雑草の眠り

 

<管理人のつぶやき>

■戻り梅雨 恵みの雨と云うけれど 過ぎたる雨は困ることもあり