カテゴリー:時代・時(九)
手作り短歌集(九)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。
短歌集に掲載された228首の内、七番目のカテゴリー【時代・時】に分類した短歌(12首)を掲載いたします。
<義母の短歌>カテゴリー:時代・時(九)
#2424 芋のつる飢餓の時代の代用食今宵珍味として食卓に
#2446 妻たりし母たりし日も遠き夢暁闇の時雨耳に冷めたし
#2459 トラックに満載さるる古自転車海を渡りて甦るべし
#2510 背負われし目に映りたる桃色の母の手絡の色褪せずあり
#2511 奥丹後大震災に野に寝かされ仰ぎし糠星今もまたたく
#2512 六十年経つれど忘れず鍬先にかけし卵に泳ぎし蛇の子
#2523 寝ねぎわに教育勅語そらんじるつくづく古きか大正生れ
#2528 曳かれゆく罪人のごと用済みの重機深夜に運ばれゆけり
#2535 電気器具古きが次々力つき通電拒むを身になぞらえつ
#2573 合併に合併重ね市となりし故郷に来て探すふるさと
#2575 みつ葉欲る祖母にクローバー得々と摘み来し日のわれな幼なかりにき
#2589 「野に馴れぬ汝は日陰のどくだみよ笠忘れるな」姑は何時も
<365人の生き方>
■自分が おいしいと思う 料理出す
(村田吉弘 菊乃井三代目主人 自分が納得できる料理出せ)