義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2556-2560 愛想に・・・

福知山市田野 楽永山官福寺(真言宗)

 

<義母の短歌>#2556-2560

#2556    愛想にかけし言葉がねぎ大根かぶらに変り届く年の瀬


#2557    満ち欠けは世の常なりと闇溶かし蒼く輝く寒の半月


#2558    節毎に人には見せぬ闇を抱く青竹ばしりと雪撥ねかえす


#2559    潮引くごと帰省の子等去り戻りたるくらしのリズムの寒きやすらぎ


#2560    五百羅漢列なり在すと思うまで路肩の残雪続く農道

 

<管理人のおまけ>

撥(は)ね

五百羅漢(ごひゃくらかん)・・500人の仏弟子

 

<365人の生き方>

■石に問う お前はどこに 行きたいか 石は答える 「コトン」と音で 

(栗田純司  積石工第14代   石の声を聞け)