義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2301-2305 羊歯ゆらし・・・

福知山市三和町梅原 祇園神社



<義母の短歌>#2301-2305

#2301    羊歯ゆらし麻黄の葉ゆらし竹ゆらす風の連れ来し肱笠の雨


#2302    子の来ると報せにそぞろ指はずみ炊く零余子飯南瓜の甘煮


#2303    天を指す祈りの象の杉が好き拘りすててすんなり生きん


#2304    あやされいる思いしきりに二時間の老人講座むっつり過す


#2305    百年を経たる古家を砦とし声の届かぬ家霊と住める

 

<管理人のおまけ>

羊歯(しだ)・・植物

麻黄(まおう)・・薬草の木

肱笠(ひじがさ)の雨・・急な雨

南瓜(かぼちゃ)

拘(かかわ)り

家霊(かれい)

 

<365人の生き方>

■親の言う 通りにならず するとおりに
(青山俊薫 愛知県専門尼僧堂堂頭   悲しみ、苦しみは仏さまからのプレゼント)