義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2296-2300 水底の・・・

福知山市三和町梅原 祇園神社

<義母の短歌>#2296-2300

#2296    水底の小石がゆく水見るように聴いているなり若者の声


#2297    侘しさとひとりの自由を天秤にかければ孤独の重い盆明け


#2298    秋冷えに鴉も啼かぬ静けさを宥めるごとき炊飯器の湯気


#2299    杖捨てて逢いたかったと手に縋る媼座らせ盛る零余子飯


#2300    夜目遠目花は素直に愛ずるべし来し方秘める蔭は覗くな

<管理人のおまけ>

宥(なだ)める

縋(すが)る

零余子(むかご)

夜目遠目(よめとおめ)

 

<365人の生き方>

■墨だけは 修正きかん 一発や
(榊 莫山  書家  墨は二十年でやっと一人前)