義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2046-2050 生きものを・・・

福知山市三和町中出 顕龍山興雲寺

 

<義母の短歌>#2046-2050

#2046    生きものを飼わぬひとりのつれづれに鴉の歌を今日も詠みける


#2047    用済みの壜の大小それぞれの分限の空気溜めて煌く


#2048    ジョギングの男霧分け現れて濃霧の壁を額で押しゆく


#2049    壺の中の小さな闇の囁きをそのまま閉し買うことにする


#2050    見るまじき鴉の秘密か開けし口喉の奥まで赤く妖しき

 

<管理人のおまけ>

壜(びん)

煌(かがや)く

囁(ささや)き

妖(あや)しき

 

<365人の生き方>

■父いわく 酒を飲むのも 芸のため 千鳥足を 体で覚える

(七代目 中村芝翫 歌舞伎俳優・人間国宝  人の3倍やるには志がいる)