義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2036-2040 野良猫に・・・

福知山市三和町草山 天満神社

 

<義母の短歌>#2036-2040

#2036    野良猫になりきれずいる迷い猫生きる道問う生きものの声


#2037    宿命のあごまだ稚きかまきりのすんなりたたむ羽美しき


#2038    抵抗もなく捨ててゆく夢幾つ生きゆく荷物は軽きがよろし


#2039    定着の土を選ばぬ風媒のバーベナ空地に自が春謳う


#2040    海越えて来たるバナナの値の安さ東南アジアの汗が臭えり

 

<管理人のおまけ>

風媒(ふうばい) ・・花粉を風が運んで受粉を媒介

 

<365人の生き方>

■一遍は 谷に降りねば 次はない

(宮本 輝 作家)