義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1259-1265 スーパーに・・・

義母の手作り歌集(五) 平成八年九月・十月の雑詠

 

昨日までに、義母の手作り短歌集(三)に蒐集された308首をカテゴリーに分類し掲載いたしました。

今日からは手作り短歌集(五)に蒐集されている短歌238首を順次掲載していきます。これらの短歌は、平成八年九月から十月の間(義母72歳)に詠んだものです。

引き続き、今後ともこのBlog(義母の短歌)のご愛読をお願いいたします。

 

<義母の短歌>#1259-1265

#1259    ス-パーにいずれ差のなき品を選る見知らぬ尼僧に親しみ覚ゆ


#1260    賞味期限切れたる女夜昼を歌に命を託して明るし


#1261    還れざる扉を押して消えし人閂は其方より下ろしてくだされ


#1262    疎みつつひと株残す三時草好みて小さく咲くにはあらじ


#1263    土踏まぬ乳牛餌喰むひたぶるに寝そべり喰むあり立ちて喰むあり


#1264    ひと夜啼きふた夜はなかぬ梟の闇に鋭き眼光は知らず


#1265    くろずみて肌崩れゆくバナナの実ミルクに混じればやさしきジュース

 

<管理人のおまけ>

選る(える、よる)

閂(かんぬき)

疎(うと)み

喰(は)む

ひたぶるに・・ひたすらに

梟(ふくろう)

 

<管理人のつぶやき>

■六月に クーラー入れるってあったかな