義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1221-1230 みずからに・・・

関西花の寺25ケ所 第13番 法金剛院 ご朱印

 

<義母の短歌>#1221-1230

みずからに滅ぶ日知るや根かぎり一期一会を啼きつくす蝉


夏の庭終わりを告ぐる花ばかり桔梗手折りて待つ返り咲き


わが春を仄かに染めし青年は何処に老いの彩染めいるや


花のごとやさしき言葉咲かしめて面映ゆきかな似合わぬ女


山茶花も椿みず木も花桃もわが植えたればうからに等し


罠にかかりもがく猪人間をこよなく憎みているやも知れず


立秋の声聴き眺むる山山の濃緑の翳り秋を抱ける


啄木鳥の木を攻めつつくさまに似て又起き上り握る鉛筆


六左衛門村で求めしハンカチに描かれて散らぬ花菖蒲いくつ


紅さして気分転換試みる麦藁帽子に女を隠し

 

<管理人のおまけ>

根(こん)かぎり・・根気の続く限り

仄(ほの)かに

うから・・・親族

翳(かげ)り

啄木鳥(きつつき)

六左衛門村・・綾部花しょうぶ園

花菖蒲(花しょうぶ)

 

<管理人のつぶやき>

真夏日なる 今年はクーラー品薄と