義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1211-1220 夢にだも・・・

関西花の寺25ケ所 第12番 久安寺

 

<義母の短歌>#1211-1220

夢にだも賑わい欲しく胸に手を組みて寝るなりつくづくひとり


昨夜見たる夢やおぼろに朝の卓トマトは赤しはちきれるまで


見えぬ戸を押し開くごと墓地に入り一寸伸びたる草の芽を摘む


所有権はまだわれにあり高速路設置の杭立つ畑の草引く


何得んと欺くまで土に執するかおゆびの力かたかたゆるぶ


他界にはあらぬ証の飛行音数秒聴こえて静けさ戻る


帰らんか早戻るべし二度三度誰をうながすとわが独り言


渇覚え草引く頭上に啼く鴉「カワックカワック」夏は真盛り


待つことは常なり男買い物の妻待つ長きを書店に過ごす


花言葉「遅すぎる愛」とう梅もどき鈴成りの実にかそけかる悔

 

<管理人のおまけ>

欺(あざむ)く

渇(かつ)・・喉のかわき

かそけかる・・かすかな

 

<管理人のつぶやき>

■もうすぐに 車が教える認知症 車のホンダがAI技術で