義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1081-1090 一脚の・・・

関西花の寺25ケ所 第11番 永澤寺

<義母の短歌>#1081-1090

一脚のゲートル時折巻き戻す命の隅の一点の灯


てのひらを開きて視つむる生命線どこまで信じてわが安らわむ


完璧を目指しつ崩るる一角の奇妙な快楽いびつも良からむ


口挟みて何がどうなるセーターの毛玉まさぐる指の呟き


茣蓙敷きて見るものもなき里桜咲きしずもりて白ほむらなす


昨夜よりの雨に怠惰の身を起こし鉢にあしたの希望の種蒔く


われのみに聴こゆる程か音のして小鳥の走る椿の木陰


俯して疲れに耐ゆる宵やみに明日も晴るるとふくろうの声


カレンダー数字のみなる淡泊の艶も衒いもなきが良ろしき


土佐みずき枯れしと思う下枝に花つけいたり点れるごとく

 

<管理人のおまけ>

呟(つぶや)き

茣蓙(ござ)

しずもり(静もり?)

ほむら・・炎?

怠惰(たいだ)

俯(ふ)して・・うつむいて

衒(てら)い

点(とぼ、とも)れる

 

<管理人のつぶやき>

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