#1041-1050 群鳥の・・・
<義母の短歌>#1041-1050
群鳥の遠ざかる列たわみつつ指すひと方のそれぞれの宿
山を背に山に守らる谷ごとの吾が知る限りの聚落思えり
陽の差せば心ぞよめき戸の外の雪にやすらぐ農知る因果
待つことの無聊に倦みて取る受話器うしろめたかり刻盗人の
屑箱のスチールパックピシッと鳴る捨てられし憂さ吐き出すごとく
もろもろの思いはあれどかにかくに安けき老後賜びしを謝する
土乾けば先づ水仙の草とらんチュウリップの芽も笑い出したり
歌詠みの遊びと見ている眼差しにことさら明るく手を振りやれり
人様の思惑気にしてみしとても困った時の足しにはならぬ
人の傘足に触れしがきっかけの話し尽きずば去るにも去れず
<管理人のおまけ>
無聊(ぶりょう)・・退屈
倦(う)みて
かにかくに・・いろいろと
賜(たう)びし・・与えられる
<管理人のつぶやき>
■ゴキブリ君 おぬしこの世できらわれもの もって生まれた風貌なるに